安全への考え方
私たちのドローンサービスは「安全」を徹底的に重視。空飛ぶものは落ちるという前提のもと、エアライン業界のノウハウも積極的に取り入れ、安全かつ確実なドローンの運航を追い求めております。業界で最も早く応急手当訓練にも取り組み、事故を未然に防ぐだけではなく、万が一起こってしまった事故にも対処できるよう、努力を重ねております。
安全は追い求め続けることが大切です。ゴールはありません。このため、私たちは以下のとおり安全に対する取り組みを行っています。
安全に対する具体的な取り組み
(1) 安全憲章の制定
安全を担保するため、以下のとおり安全憲章を制定しています。
- 私たちは、組織や職責を超えてチーム全体としてドローンの安全な運航に努めます。
- 私たちは、推測だけに頼ることなく1つ1つの確認作業を確実に行います。
- 私たちは、飛行前の段階からエアマンシップに則り、リスク管理を徹底します。
- 私たちは、判断に迷った時は最も安全と認められる行動をとります。
- 私たちは、負傷者発生時は救護を最優先し、適正な報告と同時に再発防止策を速やかに講じます。
(2) CRMメソッドの導入
私たちは安全を貫くため、航空業界で早くから取り入れられているCrew Resource Management (CRM)のメソッドを導入しています。CRMの概念は以下のとおりです。
コミュニケーション | 2way communication | 適切な意思疎通 |
Assertion/Inquiry | 安全への主張/質問 | |
Briefing | 計画と認識の共有 | |
意思決定 | Use of resources | リソースの有効活用 |
Decision | 適切な意思決定 | |
Critique | 決定と行動の振り返り | |
チームビルディング | Climate | チームの雰囲気作り |
Leadership | リーダーシップ/フォロワーシップの発揮 | |
Conflict Resolution | 建設的な対立の解消 | |
状況認識 | Vigilance | 警戒心の維持 |
Monitor | 状況のモニターと共有 | |
Anticipation | 状況からの予測 | |
ワークロードの管理 | Prioritize | 優先順位付け |
Distribute | 業務の割り振り | |
Stress Management | 個人とチームのストレス管理 |
(3) 定期的なLOFT訓練
あらゆる想定シナリオのもと、シミュレータも活用しながら定期的なLOFT訓練を行っています。
(4) 定期的な応急手当訓練
万が一の事故に備え、全社員を対象に有事における応急手当訓練を定期的に実施しております。
(5) 現場へのFirstAidキット携行
応急手当のためのFirstAidキットをフライト現場に携行し、いつでも速やかに対処できる体制を整えています。現場にいる人材は全員、FirstAid(応急手当)の知識と経験を持ったスタッフになります。
(6) 運航従事者の疲労管理基準の制定・遵守
安全なドローン運航実現のため、運航従事者に対し疲労管理基準を制定しております。また、基準を遵守できるよう、社内ワークロードの管理等に努めております。
疲労管理基準
基準項目 | 定義 | 基準時間 |
飛行勤務時間 | 会社指示で行われる全ての業務(飛行、地上業務、訓練等)のために勤務を開始した時から最後の業務が終了するまでをいう。一連の勤務内に飛行を行わない場合は、飛行勤務時間には含まれない。 | 12時間 |
連続飛行時間 | Before Takeoffフェーズから動力オフまでの時間のこと | 1.5時間ごとに15分の休憩 |
必要な休養時間 | 勤務終了後から次の飛行勤務までに必要な休養時間のこと | 10時間 |
※突発的にやむを得ずのフライトの場合を除く。ただし突発的なフライトは1日までとする。
(7) 飛行前後の点検等を全て電子チェックリスト化
フライトに従事する者は全員、体調管理や機体・持ち物などのチェックを全てタブレットで行うようにしています。これにより手順に沿った抜け漏れの無いチェックが可能となり、安全なドローンのオペレーションに一役買っております。
(8) 整備点検記録簿を用いた機体の1ヶ月毎の定期点検
当社では所有する全ての機体について、フライトごとの飛行前後の点検とは別に、毎月定期点検を実施しております。当社代表の自動車整備のノウハウを活かし、チェックを付けるだけの点検ではなく、清掃や調整、交換等をしっかりと記録できるような独自の整備点検記録簿を利用しています。かつ、点検は全て相互確認とし、抜け漏れが発生しづらい環境づくりにも注力しています。