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「千葉市ドローン産業セミナー」で弊社代表が講演を行いました!

6月16日、ジャパンドローンと同日に幕張メッセで開催された千葉市ドローン産業セミナーにて、弊社代表戸出が登壇いたしました。

ドローン活用の最前線を担う方々から貴重なお話を伺うことができた今回のセミナー。

この記事ではその模様をお伝えします!

 

登壇者と講演テーマ一覧は下記をご覧ください。

https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/miraitoshi/tokku/drone_seminar.html

 

まず国内ドローン研究の第一人者、野波先生の基調講演では、日本のドローン業界を俯瞰することができました。特に、農林水産、インフラ維持管理、土木・建設・測量、災害・物流などの分野ごとに、社会実装の現状や課題を詳しく網羅した講演は、他ではなかなか聞くことができない大変貴重なものでした。

 

千葉市総合政策局の吉野氏の講演では、国家戦略特区としてドローン宅配の実証実験への協力やインフラ点検の発注を実施していることが紹介されました。弊社も地元企業として、千葉市をドローン産業の一大集積地としていく構想に貢献したいと決意を新たにしました。

 

続いて楽天グループ株式会社 今野氏からは、ドローン宅配の実証実験についてお話しいただきました。2020年度は国内初となる鉄道またぎ、大道路またぎでの配送実験に成功。2021年度には千葉県市川市の物流倉庫から海浜幕張の高層マンションへ、注文したものがすぐに届くオンデマンド配送の実験を計画されています。ドローン配送によって新たな利便性を提供するだけでなく、物流困難者の支援や緊急時のインフラ構築も目指すというビジョンを伺い、ドローンが人々を幸せにできる未来に期待が膨らみました。

 

株式会社Liberaware閔氏の講演は、設備点検用に開発した小型ドローンIBISを使った点検事業と画像解析についての内容でした。「狭くて暗くて汚い」GPSの届かない煙突や下水管、天井裏の点検を可能にするため、制御アルゴリズムを自社開発し、機体の防塵性や耐久性を高めたという技術力に感銘を受けました。また、重要なのはドローンを飛ばすことではなく、ドローンが取得してきたデータを利用することだと考える同社では、画像を3D化して解析する事業に力を入れているとのことでした。

 

株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマークの春田氏からは、ドローンを使った橋梁点検についてお話を伺いました。橋梁点検の現場では点検作業者の不足が問題となっており、ドローン活用による省人化や作業者の危険回避が期待されているとのこと。今後はさらに効率化を図るため、3D化と自動化(AIの活用)を進めていくとおっしゃっていました。危険な作業をドローンに任せる時代は、すぐそこまで来ているのだと実感しました。

 

続いて株式会社つくも 中嶋氏のプレゼンでは、ドローンによる樹木調査の様子が紹介されました。建設コンサルタントや測量業のバックグランドを持つ同社では、測量にドローンを導入しています。千葉市と協力して実施した加曽利貝塚での樹木調査では、樹木の位置、樹高、枝張などを三次元データ化。樹木管理や公園内の改修に役立てられている点が興味深く感じました。

 

そしていよいよ弊社代表戸出の講演では、ドローンの社会実装における課題と、それを解消するために弊社が教育分野で取り組んでいることについてお話しさせていただきました。現状、民生機は誰でも簡単に安定した飛行操縦ができるものの、産業機は実技講習の機会が少なかったり、高額なために操縦練習を躊躇してしまったりするケースが見られます。そこで弊社では安価なトレーニング機を製造し、産業機の操縦や運行管理を学べる機会を提供しております。また、子供向けのドローンプログラミング教室を開講し、まだ法規制が整っていないドローンをどのように社会で活用していくべきか、未来を担う子供たちに考えてもらっていることをお話ししました。

 

最後に登壇された株式会社スカイシーカーの濵田氏は、農作物への鳥獣被害対策の事業についてお話しくださいました。年々減ってきてはいるものの、鳥獣による年間の農作物被害額は150億円ほど。被害を受けた農家は意欲をなくし廃業、するとさらに鳥獣が農地へ入り込むという悪循環が生じているとのことでした。同社が麻布大学と共同で行った研究では、従来の人間による調査方法と比べて、ドローンでの頭数調査との誤差はわずか5.5パーセント、その上、人の足では100分かかっていた調査時間を10分に短縮できたとのことです。将来的に害獣だけでなく侵略的外来種や絶滅危惧種の調査も実施すれば、日本固有の豊かな生態系を守れるのではないかと夢が膨らみました。

 

セミナー終了後には、会場前に設けられた弊社の展示スペースまで、たくさんの方が足を運んでくださいました。オリジナルのトレーニング機体や、子供向けのオリジナルプログラミング教材を興味深げにご覧くださる方、DOSAスクールでの講習内容を質問してくださる方がいらっしゃり、盛況のうちに終えることができました。

株式会社ダイヤサービスは引き続き、千葉市のドローン産業を盛り上げる最前線の企業として事業を展開してまいります。

 

なお、今回の講演資料は下記リンクから閲覧可能です。ご興味のある方はぜひご覧ください。

https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/miraitoshi/tokku/drone_seminar2.html

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