社長ブログ

ドローン事故を防ぐためにヒヤリ・ハットデータを蓄積

ドローン事故、、、想像したくもないですよね。実は当社では、フライトごとに1件以上のヒヤリ・ハットの電子データ登録がルールとなっています。そんなにたくさんあるものだろうかと当初は考えていたのですが、いざ運用してみると、ヒヤリ・ハットのあることあること・・・。

ご参考までに、当社ではヒヤリ・ハットを含め全て「インシデントレポート」と位置付け、以下のとおり3段階にレベル分けしています。

▷Level 1: Near Miss Accident. A matter that ended without incident as a result.

▷Level 2: Cases that do not fall under any of Level 1 or 3

▷Level 3: Injury or death of persons, damage to property of 3rd parties, loss of aircraft in flight or collision or approach with aircraft

当社スタッフ、英語が堪能な者が多いせいか、全て英語です。そこまで英語が得意ではない私は、女性ばかりの職場でただでさえ肩身が狭いのに、ますます居場所がないという感じです。笑

本題に戻りますが、冷静に振り返ってみると実は、「危なかった」「いけない、忘れてた」みたいなことはしょっちゅうあるものです。ただ、運良く事故に繋がらかったがために、すぐに忘れてしまうんですよね。そして同じ過ちが繰り返される、その小さなミスが重なったり、スイスチーズモデルの穴となって他のヒヤリ・ハットと穴が直線で結ばれてしまうことにより、事故に繋がる可能性が出てくる、ということです。

フライトごとに1件以上の登録をルール化したことで、最近はフライト前から「今日は何を報告書に書こう」という視点になりました(ネタ探しな感じ)。なんとなく、第三者的な目線になります。結果、起こしたヒヤリ・ハットを忘れにくくなりました。そして報告書として専用の電子フォーマットに記入することで、社内への情報共有もできるようになりました。当然、社内の全員が目を通しますので、目を通した方は労せずして再発防止策までを含めた美味しい情報を獲得することができます。いや、決してネタを出し惜しみをしているわけではなく、大変良いことと思ってます。

これまでの登録データを確認してみますと、その多くはチェック漏れにあります。チェックリストを用意して細かくチェックを行っていてもなお、リストには無い項目で漏れがもれなく出ている感じです(典型的なオヤジギャグです)。必要に応じてチェックリストへの項目追加なども今後行っていく必要がありそうです。終わりのない戦いです。

そもそも論ですが、人間はミスを犯す生き物ですので、ゼロには絶対にできません。でも、だからと言って何もしなくて良い・現状維持で良いというのは大きな誤りだと思っています。こういった地道な活動を通してドローン事故が起きず、安全・安心なフライトに繋げていくことができればと思います。そして、いつかこういった取り組みが業界の中で正しく評価される世の中になって欲しいとも願っています。

それでは、また。

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