社長ブログ

口だけ評論家は要らない

何年も前からの私の持論なのですが、口ばかりで手足を動かさない、「口だけ評論家」みたいなのは社内には絶対に要らないと思っています。いや、要らないと思うどころか、本当は百害あって一利無しと断言しておきます。

過去にこの手の人材は、当社にも何度か居たことがあります。最初のうちは「会社のこともよく知らないのに意見をしてくれる良い人材」と思ってしまいがちですが、ここが大きな落とし穴になります。実際には単純に言いたいことを言っているだけ。そこには責任感のせの字もありません。したがって、何ヶ月経っても言うだけ、です。

もちろん持論があること、意見があることは大切なことです。それ自体は悪いことではありません。しかしながら問題なのは、責任感が無いという点です。つまり、行動が伴わない。当然上司も馬鹿ではありませんので、少しずつ見抜いていくと「意見ありがとう。ぜひ、それを改善実行してみて欲しい」と返すようになります。

責任感の無い人がこれを言われるとどうなるか?・・・「なんで私が?」となるわけです。「言ったもん負けかよ」って。そしてこのやり取りが何度か繰り返されると徐々に、意見が悪口に変わり、言う相手が上司から同僚に変わっていきます。上司の悪口、会社の悪口、会社の商品やサービスへの悪口・・・。もともと責任感がないので、もうこの頃には言いたい放題です。「あんなもの、売れるわけがない」「社長がやりたいだけだろ」・・・。意思の弱い同僚ほど、こういった悪口も真面目に聞いてしまい、そして繰り返されるうちに「そうなのか」と捉えるようになってしまいます。そうです、これががん細胞による負の連鎖の始まりです。

数値的な根拠も何もないのですが、さながら口先だけの評論家は昔から一定の割合で存在し、そして会社や組織をダメにする代表格だと私は捉えています。本来であれば、何が問題・課題でどうすれば改善するのかを考え、そして実行するのが会社です。その歯車となるのが社員でもあります。歯車を噛み合わせていくことで、会社も人も成長をしていくわけです。文句だけ並べていても、会社も人も成長しません。結果、給料にも跳ね返ってきません。

がんは対応が早いほど、生存率が高まります。これは企業も同じです。口だけ評論家は早い段階で配置転換等しないと、周りにどんどん悪影響を及ぼしますのでご注意くださいね。今の当社は、おかげさまで行動が伴う人材に恵まれております。ありがたいことです。

最後に、、、評論家の方を見下しているわけではありません。◯◯評論家という方々が多数いますが、その多くは論評するにあたり必死に動いて情報収集し、自身なりに取捨選択をして意見を研ぎ澄ませています。決して口だけ、ではないですね。

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