社長ブログ

当社が災害対応にこだわる理由

災害分野でドローンを活用させる。災害分野こそ、ドローンの活躍の場である。

これは私たちダイヤサービスがドローンを開始した時からの思いであり、企業継続のための原動力となっています。今回は、なぜ当社がここまで災害対応にこだわるのかをお話ししたいと思います。

ご存じのとおり、日本はまさに災害大国。特にこの数年、明らかに気候が変わり、毎年のように大きな自然災害が発生しております。毎年のように尊い命が失われていっております。

このままではいけない。なんとかしなければならない。これは恐らく殆どの方が思うことだと思います。しかしながら、実際に行動に移せる方は少ないのが現状です。いや、正確に言うと、日本の災害対応は個々人ではかなり頑張っていると思います。特にボランティアの方々の多さには眼を見張るものがあります。

でも、本当にこのままで良いのでしょうか?少子高齢化の進む日本、いつまでも「人」に頼っているわけにはいきません。そもそもボランティアに頼るというのも、個人的にはあまり好きな考えではありません。ボランティアというのは自発的に助けを行うことであり、少なくとも募集をするものではないと思います。(オリンピックのボランティア募集は個人的にはありえないと考えています。)

人に頼ることが難しくなっていくこれからの時代、絶対にロボットによる手助けが必要不可欠となってきます。「ドローンは空を飛ぶロボットである」というのが私たちダイヤサービスの考え方。であれば、もっと積極的に防災・災害・減災の分野にロボットを投入していったほうが良いはずである、と私たちは考えています。

一方で、この防災・災害・減災の分野というのは最も儲からない分野の1つだと思います。特に日本人は心優しい方が多く、「困った時はお互い様」とばかりに助け合って災害の局面を乗り越えてきています。その善意に甘えてしまっているがために、誰もお金を出そうとしない。企業という視点で見ると、お金を出さないところに事業として乗り込んでいくというのは、赤字を作りに行くことと同じです。

そういった観点で冷静に振り返ると、もしかしたら私たちダイヤサービスは、企業経営としては間違っていることをしているのかもしれません。でも、上述のとおり少子高齢化に歯止めがかからない以上、誰かがやらなければならない。幸い、当社はドローンという先端ロボット事業を手掛けている。また、災害発生時にドローンを活用と言っても、災害を知らない人間が本当に災害現場でドローンを飛ばせるわけがない(二次災害を起こすことは一番避けなければなりません)。

私の災害に対する強い思いに賛同して集まってくれたスタッフは、救急救命士に元自衛官。気づけば、まさにこの災害対応のために作られた組織になっていました。そしてこのメンバーだからこそ、国難レベルの災害時にドローン部隊としての出動要請を複数回受けているものと思います。

次回は具体的な当社の災害対応の取り組みについて、お話ししたいと思います。

関連記事

TOP